日本ロボット外科学会 J-robo -Japan Robotic Surgery Society-

第12回日本ロボット外科学会学術集会にご協力頂いた皆様、ご参加予定の皆様へ
主催者より学術集会中止のお詫び

2020年2月21日

 このたびは、第12回日本ロボット外科学会学術集会を中止させて頂くに当たり、多くの皆様にご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するようにとのコメントが昨日2月20日)厚労省より発表されました。至極当然なコメントで、感染が話題になった時から、常に開催を心配しておりました。国内では数多くの学会が毎週末のように開催されており、学会一つ中止になってしまってもよいのでは・・・という思いが頭をよぎることもございました。しかし、完成したプログラムを読めば読むほど、この学会はまさに今必要とされる学会だという思いが強くなり、なんとか開催できないかと、会期ギリギリまで議論を重ねてまいりました。しかしながら、最終的には、ご参加の皆様の健康・安全面を第一に考慮し、このような決断に至りました。

 ロボット手術は新しい治療の代表格で、将来は必ず手術の主流になる分野です。しかしまだ生まれたての分野でもありますので、臓器領域の違いや施設によって、その経験や治療成績に大きな開きが生じる分野でもあります。上級演題でご発表をお願いした先生方の経験値は非常に高く、多いところでは同一術式が2000件を超すように、まさにハイボリュームセンターからの発表ばかりです。一方で一般演題をみますと、症例報告やポスター発表を除いても、症例数の中央値は33例です。そのような施設でも様々な工夫を凝らし技術を進歩させつつ、新しく取り入れた手術に未来を感じていることが、抄録を読んでいてよく伝わります。臓器横断的な学会だからこそ、得られる知識も貴重であることが良く分かります。どうかこの分野に携わる先生方には、今後もこのような会を通して知識を高め、さらなる手術成績の向上を目指して頂ければ幸いでございます。

 今回は、参加を楽しみにしているという声も沢山頂きました。初めて学会を主催し分かりましたが、セミナーや展示で共催してくれている多くの企業は、しがらみなどではなく、本当に自社の製品を誇りに思い、外科医、更には患者さんのためになると信じて、外科医に製品の魅力をしっかりと伝えるための努力を惜しみません。主催者だけではなく、学会に関わる多くの皆様に、まさにあとは明日を向かえるだけというところまで、精一杯の努力で準備して頂きましたので、本当に申し訳なく思います。もちろん参加者の皆様の安全第一を優先した結果ではございますが、ロボット外科学会、しいてはロボット手術ならびに我々支えて頂いている関連企業の評価を下げたくないという思いもございました。

 選択には賛否両論ある事は十分承知しておりますが、苦渋の選択であったことをどうかご理解いただき、今後とも日本ロボット外科学会をご支援くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

第12回日本ロボット外科学会学術集会会長 絹笠祐介