理事長挨拶
欧米に遅れて日本も2018年の4月にロボット手術が12疾患で保険適用となりました。2005年に私たちが本邦で初めて心臓のロボット手術を開始してから既に16年が経過しています。「宇宙か戦争でしか使えない」と思われていた医療用ロボットは今や日常医療となり、ロボットを使用する手術が珍しくなくなってきたことは大変喜ばしいことです。また国産のロボットも市販されロボット市場は1社のみの独占ではなくなってきました。
第4次産業革命をきっかけに、今後多くの手術でビッグデータを利用して外科医を必要としない手術が行われるようになるかもしれません。私たちにとっては寂しいことかもしれませんが、それは医学の進歩と患者さんのためには良いことでしょう。
本学会も2007年に設立してから既に13回の学術集会を行うに至りました。今後もロボットと手術に関わる先生方のために、そして患者さんにより安全なロボット手術を受けて頂くために情報発信をして参りますのでよろしくお願い申し上げます。
日本ロボット外科学会
理事長 渡邊 剛